トップページ > 解説:黒酢の秘密「漢方の説く酢の効用」

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黒酢の秘密「漢方の説く酢の効用」

本草学とは古く中国でおこり、薬物を取り扱う学術として栄えてきましたが、取り扱われた薬物には、始めから食物も含まれていました。

しかし、とくに日常食品について薬効、禁忌、用法などを記したものは、食療本草または食物本草ともよばれており、とくに日本では、狭義の薬品と食療品とが整然と区別されて食物本草学が確立され、江戸前期はその最盛期であした。

「本朝食鑑」はその最盛期、江戸の医師人見必大によって書かれたものであり(1697年)、本邦食物本草書中の白眉とされるものです。

過去に刊行された食物本草書はいずれも酢の効用について書いていますが、その中で庶民の食膳にのぼることの多い飲食物を重点的に取り上げ、それらを食医的観点から解説している「本朝食鑑」の酢の項を島田勇雄訳注から引用すると

〔主治〕諸瘡腫・腹の積塊(水毒などの病因が腹中・体内に滞るもの)を消し、痰水(水毒の一種)・血病(血毒より生じる病)を逐い、魚肉菜および諸虫(腸胃に生じる毒虫)の心気を殺す。

〔付方〕産後の血量(血がのぼって目のまう事)、気絶(五陰気などの絶えて人事不省になる事)して回復しない場合は、炭火で石を焼いて酢に沃け、その気を鼻孔から吸いこませると蘇生する。諸失血を止む。好い酢と冷水を等址に合し、布綿を醜して(布に酢をしみこませる意か)患部にあてれば止む。頑癖(たむし・ぜにがさなどの慢性の皮膚病)汲暉(陰輝か)。軽い場合は、好い酢を炭火で煎じ、温いうちに頻りに塗るとよい。湯火爛傷(湯や火でできるただれやきず)。すぐさま、厳酢を患部にあてれば、やや癒える。

とあります。文章の中の力ッコ書きは島田氏の説明によるものですが、もう少し説明を加えることとしましょう。

水毒とは体液の変調と水代謝傷害、分泌異常、惨出液などの偏在時に生ずる諸症を包含した異常体質の状態をいい、具体的には、胃内停水、浮腫、腹水、肋膜炎の惨出液貯溜、排尿異常、発汗異常、水様鼻汁、流涙異常、などすべて水毒であるとされ、自覚症状としては、喘鳴、咳瞰、筋肉痙れ、目渇、動悸、耳鳴、頭痛、下痢、嘔吐、震額、神経痛、関節痛などいろいろな症状に関連しているといわれます。

淡水は水(体液)が体内に停滞し、一種の自家中毒症状を呈することをいい、痰の多い咳、悪心、嘔吐、下痢、めまい、四肢関節痛、浮腫、皮膚疾患、睨鯛、皮膚知覚鈍症、を起こします。

血毒とは腹腔内臓器の血行異常によって起こる一種の自家中毒で、もっとも普通に起こる状態を瘍血とよびます。
代謝や内分泌に傷害が起き、女性生理の変調、血圧異常、痔疾などの素因となります。

血毒とか水毒など漢方になじみのない人にわかりにくい言葉が出てきましたが、漢方では疾病体質を四つに大別して気・血・水・食の四毒に囚るものと説いています。

また生命現象の本体を気という概念であらわしています。気分がすぐれないという言葉はこの漢方の気からきている言葉です。

気とは形がなく見えないもので、作用とか機能と考えてよいです。

横浜市立大学医学部講師石原明氏によると、

「血は現代医学の血液をも含むが、組織体液全般をさし、その中の身体に悪影響を及ぼす体液を重視して水というのである。水と血は気の力に因って全身をめぐる。気血水は独立して働くのでなく、相互に循環し平衡関係を保って生命が保持されているのであって、どれかに異常や不調が起きれば疾病を惹き起こすとされる。また四毒の中のもう一つの食毒は食物や薬物の毒素の蓄積に因って生ずる傷害で、広義の血に起こる変調と言える。」

と解説されています。

「本朝食鑑」で酒の項を見ると、その〔主治〕に

「酒は気を行(めぐ)らし、血を和らげ、欝を解し・・・」

とありますが、漢方の深意を解けぬ者にも気の輪郭に触れるような感じがします。

要するに、酒は気の不調を調え、酢は血や水や食の毒を逐うのに役立つと食物本草学は教えているといえます。

参考にしてみてください。

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